今さらですが、昨日ウィキッドを字幕版で観てきました。
公開直後には日本語版を観たのですが、あまりに感動してしまって…。
どうしてももう一度観たくなり、
そして今度は字幕版で俳優さんたちの生の歌声を感じたくなったんです。
「ここまでハマったなら、もう行くしかない!」という気持ちで、再び劇場へ足を運びました。
2回目だからこそ感じたこと。
2回目でも変わらなかった感動。
そんな場面がいくつもあったので、今回はオタクらしく、好きなもの語りをしていきたいと思います。
今さら語るウィキッドの感想
吹き替えと字幕、それぞれの魅力の違い
今回観に行ったウィキッドですが、吹き替え・字幕、どちらのキャストも本当に素晴らしかったです!
もう、皆さんの歌唱力がすごすぎて、ただただ圧倒されました。
特に、エルファバとフィエロの吹き替えを担当している高畑充希さんと海宝直人さんの歌声が大好きで…。
とにかく完全に引き込まれました。
なかでも、高畑充希さんが歌う「Defying Gravity」は圧巻の一言。
あの曲で圧倒されたまま映画が終わるので、余韻がすごかったです。本当にすごい。
ただ、ほんの少しだけ本音を言うと…
映画を観終わったあとに、「登場人物、みんな性格ちょっと悪くない…?」という印象が残ってしまって笑
もちろん感動したことが一番の理由なんですが、
その“印象の違い”が吹き替えの演出によるものなのか、字幕ではどう感じるのかが気になって…
そこで2回目は字幕版で観ることにしました。
そして結果として言えるのは──
字幕版、観て本当に大正解でした!!!!
…細かい感想の前に、まず言わせてください。
シンシア・エリヴォさんの歌唱力、凄すぎませんか!?
スタントをこなしながら、あの圧倒的な声量。
もう、「圧巻の一言」という言葉以外見つかりません。(吹き替え版と同じ感想ですが…笑)
そしてもちろん、アリアナ・グランデさんの歌声も最高でした。
2人ともまさにこの役のために生まれてきたのでは?と思うほどのハマり具合!
…というわけで俳優陣の話は尽きませんが、
字幕版を観て強く感じたのは、セリフのニュアンスの違いです。
吹き替えで観たときは「ちょっと性格キツめ?」と感じたキャラクターたちが、
字幕で観るとそこまでキツくは感じませんでした。
もちろん、ストーリー上で性格が悪く見える演出はありますが、
翻訳のニュアンスで受け取り方がこんなに変わるんだと実感しました。
個人的には、これが吹き替えと字幕の一番大きな違いだったなと思っています。
2回目だからこそ気づいたこと、感じたこと
そして、吹き替え・字幕に関係なく、2回目だからこそ感じたことがあります。
最も印象が変わったのは、冒頭の「No One Mourns the Wicked」で歌い上げるグリンダの姿です。
初見では、グリンダの表情にときおり見える“陰り”の理由が分かりませんでした。
でも物語をすべて知ったうえで観ると、その細かい仕草や目線の意味が分かって、より切なくなったんです。
2回目の観賞では、そのシーンでもう冒頭から涙が止まりませんでした。
ここは初回と2回目で感じ方がガラッと変わった、一番印象的なシーンでした。
そしてもうひとつ、2回目で深く考えるようになったのが──
ラストシーンでグリンダがエルファバの手を取らなかったことについてです。
彼女は、エルファバに手を差し伸べなかったのではなく、
「今の自分が一緒に行っても足を引っ張るだけ」と思い、自分の場所に残る決意をしたのではないか──。
そしてエルファバもそれを理解していたからこそ、
あの象徴的な黒く長いマントをバサッと翻し、一人で立ち向かう覚悟を見せたのだと思います。
あの静かな決別のシーンに、2人の強さと優しさが詰まっていて…本当に胸に響きました。
それから、1回目も2回目も変わらず号泣したのがダンスホールでのシーンです。
エルファバが、生まれて初めて“友達からの贈り物”としてもらった黒いとんがり帽子を被って、
不安ながらも勇気を出してパーティに参加するシーン。
でもそれは、グリンダの“ちょっとした意地悪”から始まったこと。
案の定、ホールでは皆から笑われてしまいます。
そこでグリンダは、自分の未熟さと、
エルファバの純粋な喜びを踏みにじってしまったことの重さに気づきます。
あの瞬間、2人の関係は「対立」から「交差」へと変わっていく。
運命が少しずつ動き出すきっかけになった場面でした。
毎日喧嘩していたあのグリンダが、
エルファバの喜ぶ姿に触れて、行動を反省し、素直に歩み寄る。
…もう、2回ともここで号泣でした。
今から観る人に伝えたい、私のおすすめの観方
どちらもおすすめなので、「どっちを選べばいいの?」と聞かれても、正直とっても悩みます。
なので今回は、私なりの視点で選び方のヒントをお伝えします。
まず、映像に没頭したいなら吹き替え版がおすすめです。
字幕を読むとどうしても目線が下に行きがちで、
背景や登場人物の細かな動きまで追いきれないことがあるんですよね。
一方で、シンシア・エリヴォさんの圧倒的な歌唱力を生で味わいたいという方には間違いなく字幕版がおすすめです!
あの迫力は、やっぱり “本人の声” で感じるのがいちばんです。
もし迷っているなら、まずは吹き替え版で物語や映像の美しさにどっぷり浸かって、
そのあとに字幕版を映画館や配信でじっくり観る、という流れも素敵だと思います。
どちらを選んでも後悔はしません。
むしろどちらにも魅力があるからこそ、観比べたくなる作品です。
気になっている方は、ぜひ劇場で体感してみてください!
おわりに
ウィキッド、本当に最高の作品でした!
実は以前から、劇団四季のウィキッドを観に行きたいと思っていたんですが、なかなかタイミングが合わず…
まさか映画で先にこの世界に触れることになるとは思ってもみませんでした。
でも今回の映画を観て「いつか」ではなく「必ず観に行こう」と決断するくらい心を動かされました。
後半の映画も今からとても楽しみです。
またこんなふうに語りたくなるんだろうな…と、今からワクワクしています。
こんなオタク全開の語りを、最後まで読んでくださってありがとうございました!
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