物語の中に“現実のモノサシ”を持ち込まれると少し悲しくなる話

趣味についての語り

皆さんは、ゲームや漫画、アニメや映画を楽しむときに、現実を想像して楽しむ派ですか?

私は以前、現実の話をフィクションで例えられると少しモヤっとしてしまうという内容の記事に書いた通り、フィクションと現実を完全に切り分けて考えるタイプのオタクです。

そのため、フィクションを楽しむときに、現実の例えを持ち出して「そんなこと現実では起きないよ」と言われると、やっぱり少しモヤっとしてしまいます。

それはそうです。だってフィクションなんですから。

今回はそんなモヤモヤする気持ちを整理したくて、ブログに綴ってみようと思います。

 

どんなときにモヤっとする?

私はSF・ファンタジーだけでなく、ミュージカルも好きなんですが、
ある時、知り合いがミュージカル映画を観ながらこうつぶやいていました。

「落ち込んでるって言ってるけど、歌いだしてるから元気じゃんこの人!」
「いやいや、大変なことになってるの分かってるなら、歌ってないで早く対策しなよ…」

それを横で聞いていた私は心の中で
「いや…それがミュージカルだから…」
って思ってしまいました。

 

また別の日。今度はSF映画を観ながら、

「これって現実で言うところの○○でしょ?
でも現実ではそこは××になるから、ありえなくない?」

と、また現実と照らし合わせてツッコミが。

そして私はまた横で
「いや…そりゃあフィクションだもん。現実と同じにはならないでしょうよ…」
と思っていました。

 

「そんなにモヤモヤするなら、その人と映画観なければいいのでは?」と思った方。
…ごもっともです。

ただ、その知り合いも映画好きなのは本当なので、
一旦そのツッコミは端に置いておいてください…笑

 

なぜモヤっとするのか

私がSF・ファンタジー、ミュージカルといったジャンルが好きな理由は、
現実では起こりえないことを物語を通して体験できるからです。

だからこそ、その物語に理由なんて求めず、深く考えずに感覚で楽しむようにしています。

たぶん、だからこそ──
その“現実では起こりえない”ことを、無理に現実に当てはめて理解しようとする人を見て、
モヤっとしてしまうのかな、と今こうして文章にしてみて思いました。

だって、非現実的なことを楽しめないのなら、
フィクション(その中でも特に非現実なジャンル)を観る意味って、なんなのでしょうか?

もちろん、いろんな感じ方や楽しみ方があるのは分かっています。
現実的な視点を持ち込んでフィクションを楽しむこと自体を、否定するつもりはまったくありません。

ただ──
フィクションなんだし、完全に納得しようとしなくてもいいんじゃないかな。
私はそんなふうに思っているだけなのです。

 

おわりに

現実にフィクションを持ち込みすぎても、
フィクションに現実を持ち込みすぎても、
どちらも“楽しさ”を見失ってしまうのかもしれません。

全力で楽しむためには、そのバランスが大切なんだな、と改めて思いました。

私はこれからも──
日常では現実を大切に。
そして、趣味の世界では非日常を全力で楽しむ。

そんな毎日を過ごしていけたらと思います。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました