一般事務と総務ってどう違うの?中小企業で働いて感じたリアルな話

私と仕事

一般事務と総務って、すごく似ていると思いませんか?
求人や職種の説明を見ても「結局何が違うの?」と感じたことがある方も多いはず。

実際に私も複数の会社で事務職を経験する中で、一般事務と総務の違いってどこ?とよく迷いました。

結論から言うと——
似ているけれど、少しずつ違う。
でもやっぱり似ているんです。

今回は、私自身が働いてきた現場での体験をもとに「どんなところが似ていて、どんなところが違ったのか」をできるだけリアルにお話ししたいと思います。

とはいえ、あくまで実体験ベースなので、職場や会社規模によっては感じ方が異なるかもしれません。
一つの事例として、参考になれば嬉しいです。

  

一般事務と総務の違いって?似ているようで違う、でもやっぱり似ている仕事

「総務事務」と「一般事務」、名前は違うけど実際どう違うの?

まず、「総務事務」と「一般事務」という名前の違いですが、
実際に会社の中で担っている役割はかなり似ていると感じています。

どちらも、部署を問わず「とりあえずここに回しておこう」とされやすい、
いわば “会社の何でも屋” 的なポジションです。

あえて違いを挙げるとすれば、総務の方がやや専門性のある仕事を任されることが多い点でしょうか。
社会保険や労務関連、社内規定の整備など、会社の内側を支えるような業務が含まれることが多い印象です。

そして、これはあくまで私の経験からですが、
「総務事務」がある会社では、「一般事務」の募集はあまり見かけませんでした。

逆に、「一般事務」として募集している会社では、総務という部署がそもそも存在しなかったり、総務業務を兼ねていることも多かったように思います。

そういった点でも、総務事務と一般事務は境界線があいまいで、会社ごとに定義も違うと感じています。

名前は違っても、実際にやっていることはかなり近いんですよね。

  

実際にやっていた仕事内容を思い出して比べてみた

私はこれまで複数の会社で事務職を経験してきましたが、
いわゆる「大企業」と言われる規模ではなく、中小企業がメインです。

同じ中小企業でも規模感の違いはありますので、今回はその違いも含めて、
「一般事務」と「総務事務」それぞれの仕事内容について、私が実際にやっていた業務を思い出しながら比べてみたいと思います。

一般事務として働いていたときの仕事内容

「一般事務」という職種名で募集されていた会社は、社員数が少ない小規模な企業が多かった印象です。
事務員も1〜3人ほどで、会社全体の事務を少人数で回すような環境でした。

そういった会社では、経理や労務、社内規定などの専門的な業務は外部に委託しているケースが多く、
社内の事務員は主に以下のような業務を担当していました。

  • 社内備品の購入や管理
  • 各種提出書類の記入・整理
  • 電話対応・来客対応
  • 書類のコピー・ファイリングなどの庶務業務

決まったルールの中で、丁寧に業務をこなしていくタイプの仕事が中心でした。

総務事務として働いていたときの仕事内容

一方、「総務事務」として募集されていた会社は、経理・人事・営業事務などの事務職が分野ごとに細分化されている、やや規模の大きな中小企業でした。

このような会社では、よほど専門的でない限りは事務業務を社内で完結させることが多く、
総務事務の担当範囲も自然と広くなります。

一般事務と同様に、

  • 社内備品の購買
  • 書類の整理・管理
  • 電話・来客対応

に加えて、

  • 社外との契約書対応
  • 労災や事故対応などの管理業務
  • 社内規定の見直し補助

など、やや専門的なバックオフィス業務も担当していました。

同じ「事務職」でも、会社の規模や体制によって求められる役割やスキルに違いが出てくるんだなと、実感しています。

  

会社が変われば、事務職の役割もけっこう変わる

ここまで読んでなんとなく気づいたかもという方もいるかもしれませんが、
総務事務と一般事務の違いって、実は会社によってだいぶ変わるんです。

例えば、規模が大きくて部署がしっかり分かれている会社では「総務事務」として募集されていても、
業務が細かく分担されていて専門性が求められることもあります。

逆に、小規模な会社では「一般事務」の中に総務・経理・人事など色々な業務が含まれていて、実質 “何でも屋” に近い働き方になることもありました。

同じ「事務職」でも、会社の方針や人員体制によって任される仕事の範囲が大きく違うんですよね。

だからこそ、求人に書かれている職種名や業務内容はよく確認することが大切です。
気になる点があれば、遠慮せず面接のときにしっかり質問しておくと安心ですよ。

  

「どっちを選べばいい?」と悩んでいる人へ

「一般事務」として募集されている会社では、
専門的な業務はあまり任されないことが多いとお伝えしましたが、
だからといってラクというわけではありません。

専門性がない分、“事務と名のつくあらゆる業務” をまるごと担当するケースも多く、
業務自体は単純でも、量が多くて大変なことが少なくありません。

特に、上層部がデジタル化にあまり積極的でない職場だと、紙の書類を扱う作業が多くなり、業務時間が長くなることも。
実際に、残業が多くなりやすい職場もありました。

一方で「総務事務」は、労務や契約書管理など専門的な業務が含まれるぶん、役割が明確に分担されていて、繁忙期でなければ効率的に仕事が進み、定時退社できることも多い印象です。

…ここまで読むと「総務事務の方が良さそう」と思われるかもしれません。
でも、実際はそんなに単純でもなくて。

総務事務の方が大変だと感じるのは、

  • 業務が細分化されることで社内の “嫌われ役” を一手に担うことがある
  • 専門性が求められるため、未経験からの採用は一般事務よりも難しいことが多い

という点です。

もしあなたが事務職の経験者であれば、
ここまでにお話しした内容をもとに、「どんな環境・業務内容が自分に合っているか」で選んでみてください。

そして、この記事を読んでくださっている方が事務職未経験であれば、
最初は「一般事務」からスタートして、業務の中で「この作業が好きだな」と思えるものがあれば、
そこから専門分野(経理・人事・総務など)にスキルアップしていくのも一つの道だと思います。

大事なのは「どちらが正解か」よりも、自分の得意やペースに合った選び方だと思います。

  

自分の“ちょうどいい”が見つかる働き方が一番だと思う

事務職は、専門職とは違ってどの会社にも必要とされるポジションなので、
業界・会社規模を問わず、いろんなところで募集されています。

同じ「事務職」でも ”会社の規模” や ”業界の特性” によって、
担当する業務や作業量はけっこう違ってきます。

たとえば取引先の雰囲気(ホワイトかブラックか…)でも、
書類の処理量や対応の丁寧さが変わってくるので、そういった違いも実は侮れません。

…とはいえ、これは面接で上手く聞き出すか、入社してみてからでないと分からないことも多いですよね。
(私は毎回「なんとかなるでしょ!」と勢いで飛び込んで、何度か痛い目にもあいました…笑)

結局は、「プライベートの時間を大事にしたいのか」
それとも「事務職としてスキルアップしていきたいのか」など、
自分がどんな働き方をしたいかを軸に考えるのが一番なんじゃないかなと思っています。

「総務事務」か「一般事務」かという肩書きだけで判断するのではなく、
自分にとってちょうどいいバランスがとれる場所を探していくことが大切です。

この記事が、あなたにとって「自分らしい働き方」を考えるきっかけになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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