前回は「長文を書くことが前よりも苦手じゃなくなった」というお話をしました。
でも実はその過程で気づいたことがあります。
それは、長文よりも“短い文章で伝えたいことを伝える”ほうが、ずっと難しいということ。
今回はそんな気づきをきっかけに「じゃあその難しさとどう向き合っているのか?」について、自分の今の考えや工夫を記録として残しておこうと思います。
シンプルに正しく伝えるのは、思っている以上に難しい
長文より難しい?シンプルでわかりやすい文章の意外な落とし穴
長文も構成や見せ方を考えるととても奥が深く、もちろん簡単ではありません。
でも長文には “余白” があります。
構成を整えれば、自分の伝えたい内容をある程度すべて詰め込むことができるんです。
一方で、短い文章となると話が変わってきます。
伝えたいことを削って選んで、さらに分かりやすく、印象的にまとめなければいけません。
ブログでいえば、タイトルや見出しがそれに当てはまります。
「あれもこれも伝えたい!」と詰め込んでしまうと、
結局、何を一番伝えたいのか分からないぼんやりした文章になってしまうんですよね…。
「シンプルに伝える」ってどういうこと?その意味とポイント
たとえば、上司への報告や後輩への業務説明を思い浮かべてください。
そんなとき、要点を整理して、重要な順番に伝えるよう意識しますよね。
でも、つい思いついたまま話してしまうと、伝えたかったことと違う印象を持たれたり、相手によって意味がズレて伝わったりしてしまうことも。
だからこそ大切なのが、「絶対に伝えるべきこと」と「補足にとどめること」をしっかり取捨選択して情報を整理すること。
これが私の思う「シンプルに伝える」ということです。
ただ…これが本当に難しいんです。
情報の発信元である自分自身でさえ、整理しているうちに「何が一番伝えたかったのか?」を見失ってしまうこともあります。
さらにやっかいなのが、相手の興味が「そこじゃなかった」というパターン。
営業トークを思い浮かべてみてください。
売る側が商品の魅力を一生懸命説明していても、聞き手側としては「それを使って自分にどんなメリットがあるのか」のほうが知りたいですよね。
しかも、あれこれ丁寧に説明されすぎると、かえって飽きてしまうことも…。
要するに「シンプルに伝える」というのは、相手の立場で必要な情報だけをわかりやすく届けること。
そしてそれは「どう見えているか」「どう受け取られるか」まで想像する必要がある分、長文よりも繊細で難しいことなんだと私は思っています。
私が意識している「伝わる文章」を書くための工夫
私が文章を書くときにまず意識しているのは、情報を細かく分解して整理することです。
箇条書きなどで部品のように情報を分け、そこから重要度に応じてだいたい4段階くらいでグループ分けしていきます。
そのうえで、同じランク内の情報を組み合わせることで、短い文章でも説得力を持たせるようにしています。
でも実は…短くまとめようと意識しすぎると、言葉が少しキツくなったり、冷たい印象になったりしやすいんですよね。
機械的に見えてしまうこともあって、これは今でもよく悩むポイントです。
そんな時は、ChatGPTに言い回しのバリエーションを相談しています。
たとえば、「意味は変えずに、もう少し柔らかい言い方を教えて」と聞いてみて、自分の感覚に近いものを選び微調整しています。
このやり取りの中で、言い回しや語彙の引き出しが少しずつ増えていく感覚もあって、最近は以前よりも「伝え方の選択肢」が増えてきたなと感じています。
もちろん今でも試行錯誤中ですし、まだまだ改善点だらけです。
でも、だからこそ気づけたこともあると思うので、また良い方法が見つかれば紹介していきますね。
「伝わる力」は一生モノ。ブログだけじゃない文章力の価値
伝えたいことを必要最低限の言葉で正確に届ける力。
このスキルは、実はどんな場面でも活かすことができます。
たとえば仕事中の報告や後輩への指導、お客様とのやり取り。
プライベートでも、友達とのちょっとした連絡や、親へのスマホの使い方の説明、子どもに「やってはいけないこと」を納得してもらうための声かけなど…
どれも “正しく伝える” ことが求められる場面です。
文章力は派手なスキルではありませんが、積み重ねることで日常の中でも自然と活かされていきます。
だからこそ、ブログやSNSをやっていない方でも「伝える力」はきっと一生の武器になると私は思います。
小さなことでも意識してみるだけで、きっと少しずつ変わってくるはずです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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