「若いときの苦労は買ってでもしろ」――
この言葉を、私は子どものころから祖父母に何度も言われてきました。
でも10代、20代の頃の私は、
「わざわざ大変な思いをしてまで成長しなさい」ってことなのかな?と、
どこかモヤモヤしながら聞き流していたように思います。
そんな私も30代になり、こうしてブログを始めて、ふと気づいたんです。
この言葉の本当の意味って、もしかしてこういうことなのかもしれない、と。
今回は、その気づきを「今の自分の言葉」で残しておこうと思います。
20代の頃は泥臭いと感じていた“苦労は買ってでもしろ”という言葉の、本当の意味
「苦労=大変な思い」だと思ってたあの頃
「苦労」って聞くと、どうしても“大変な思いをすること”をイメージしませんか?
私は、まさにそう思っていました。
実際に辞書を引いてみると、こんな説明が載っています。
- 精神的、肉体的に力を尽くし、苦しい思いをすること。「—が絶えない」「—を共にする」「—の種」「—して育てた子供」
- (多く「ごくろう」の形で)人に世話をかけたり、厄介になったりすること。「ご—をかける」「ご—さま」→御苦労 (ごくろう)
※引用:goo辞書より
特に、まだいろんな経験が浅かった10代・20代の私にとって、
「苦労=しんどいもの」「できれば避けたいもの」
そんな風に思えて仕方がなかったんです。
そんな思い込みのまま、祖父母の言葉を“直訳”のように受け取っていた私は、
何かを選ぶとき、つい「自分が苦手な方」「より大変そうな方」をあえて選んでしまう癖がついていました。
苦労とは「自分で経験する」ということ
そんな私ですが、このブログも気づけば始めて2か月。
記事の数もそこそこ増えてきて、書くたびに「自分の経験」と向き合う機会が増えました。
そして、ふと気づいたんです。
私がこれまで「苦労=大変な思い」としか捉えてこなかったのは、
本当の意味で “自分で苦労してみた” 経験がまだ足りなかったからなのかもしれない、と。
今の私が思う「苦労」とは、こういうことなんじゃないかと思います。
自分で見て、自分で感じて、自分で経験して、
自分の言葉で理解して、そして、自分の責任で選択すること。
それが「苦労を買う」ということの、本質だったのかな、と。
ブログが書けなかった20代前半の私
私は20代前半に2回、ブログで挫折しています。
その理由はいろいろありますが、
中でも一番大きかったのが、「ネタが浮かばない」という悩みでした。
長文を書くことにも慣れていなかったし、
そもそも人生経験がまだ浅くて、記事にできるような出来事があまりなかったんです。
パソコンの前で固まって、画面をにらむ時間ばかりが増えていく日々。
そしてひねり出したネタも、結局は経験が足りないから、深く掘り下げられずに終わってしまう。
そう、まだ「苦労」が足りていなかったんだと思います。
だからこそ、発信できることが浅くて、続けられなかったんです。
…でも今は、そんな挫折も含めて、あの頃の自分にとっての「苦労」だったと感じます。
そしてその経験が、今の自分につながっているのだと思います。
30代になってようやく書けるようになった理由
そんな私ですが、30代になった今、3度目の正直でブログにもう一度チャレンジしました。
すると、驚くほど「書きたいこと」があふれてきたんです。
私のブログは、いわゆる分かりやすいノウハウ提供とは少し違うかもしれません。
でも、実体験を自分の言葉で綴ることで、同じように悩んでいる誰かの背中をそっと押せたら――
それは私にとって、かつての苦労が報われる瞬間なのかもしれないと思っています。
なぜ今になって、こんなにも書きたいことが出てくるのか。
きっとそれは、社会人としていろんな経験を積んだ今だからこそ、
「自分で感じて、悩んで、乗り越えたこと」を自分の言葉で語れるようになったからだと思います。
自分の言葉で語れる経験こそ、かけがえのない宝物
「若いときの苦労は買ってでもしろ」
その言葉の意味を少しずつでも自分なりに理解できるようになった今、
私はこの言葉を何度もかけてくれた祖父母に、心から感謝しています。
あの頃はただ「大変な方を選ばなきゃいけないのか」と思っていましたが、
今振り返れば、その選択の一つ一つが経験となって、自分を育ててくれたと感じます。
たとえば苦手意識のあったプログラミングに挑戦したことも、今の私の糧のひとつです。
そして、その経験があるからこそ、今こうして「自分の言葉」で
誰かに届けたいことを綴れるようになったのだと思います。
うまく話せなくても、完璧な表現じゃなくても――
自分の経験を、自分の言葉で語れることは、それだけでかけがえのない宝物。
もし、この記事を読んで共感してくれる方がいたら、
それもまた私にとって、新たな宝物になるのかもしれません。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
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