会社勤めをしていると、昇進も昇給もないのに「今の立場以上の役割」を求められることってありますよね。
私も最近、まさにその状況を経験しました。
色々とこらえていたものが、ふとしたきっかけで溢れてしまって――
少し限界を感じてしまったんです。
今日は、これからも頑張るための気持ちの整理として、今の正直な気持ちを記事として残しておこうと思います。
私が “会社のために頑張る” のをやめた理由
自分なりにずっと頑張ってきたつもりだった
「上手く周りや上司を利用して、業務を円滑に回していってほしい」
そんな要望を少し前から受けるようになりました。
これは直属の上司ではなく、
さらにその上の立場の人から言われたもので、
背景には「上司があまり動かず、責任を取りたがらない」タイプだという事情があります。
正直私も困っていた部分だったので、そうして言葉にしてもらえたことは少し嬉しくて――
「私なりにできることをやってみよう」と思うようになりました。
私は本部勤めです。
現場と本部の間に立つ立場として、
どうすれば滞っていた案件が動くのかを模索しながらいろいろ試しました。
たとえば、各支店の担当者に状況を聞いて回ったり、その声の中から「これは上に動いてもらった方がいい」と思うものは上司に報告したり。
報告のときには、より伝わりやすいように具体的な実例を添えるようにもしました。
分からないなりに、でも、自分にできることをちゃんとやろうと思ったんです。
本部という立場では、誰にも肩入れできなかった
本部勤務という立場上、一部の話を鵜呑みにせず、できるだけ事務員・現場作業員・営業と、さまざまな立場の人の声を聞くようにしていました。
話を聞くうちに見えてきたのは、
「立場が違えば、見えている景色もまったく違う」という当たり前の事実でした。
同じ出来事でも、事務員から見える面と、作業員や営業から見える面はまるで違う。
そのたびに、それぞれがそれぞれの理由で、他の立場に対して不満や戸惑いを抱えていることを感じました。
それは当然のことかもしれません。
でも、実際に当事者の声を直接聞いて、
その “当たり前” にリアルな重さを感じたんです。
全支店の状況が見える本部にいて、
さらに現場の声も、営業の声も、事務員の声も聞いてしまった今――
私には、どの立場の味方になることもできなくなっていました。
本部にいるというだけでなく、
自分自身の実感として「誰にも肩入れできない」場所に立っていた。
それはとても苦しいけれど、
だからこそ、私なりに中立であろうとしてきたつもりです。
報告した内容が気づいたら違うニュアンスで伝わっていた
中立であろうと決めた以上、
解決に向けて上司へ報告を上げるときは、
なるべく誰かを責めるような言い方にならないよう、言葉選びにはとても気を遣っていました。
そんなふうに慎重に動いていたある日――
直属の上司が、私の報告を違ったニュアンスで解釈し、各支店の事務員へ状況を周知してしまったのです。
結果として私の立場は、
まるで「現場の愚痴を告げ口した人」になってしまいました。
それを知ったとき、正直……絶句しました。
意図しない “悪者扱い” にそろそろ限界を感じた
悪者になること自体は、ある程度仕方ないとも思っています。
「必要悪」という言葉があるくらいですし、本部というのは、経費削減やルールの周知など、もともと支店側にとって“嬉しくない”存在であることも多いです。
ただ、支店で何か問題が起きたときに解決のために動くのも本部です。
それなのに「告げ口された」と受け取られてしまえば、今後本部に報告や相談が届かなくなってしまいます。
もしそうなってしまえば、本部の役割そのものが崩れてしまい、存在意義さえ危うくなります。
それなのに――
直属の上司を含め、上層部はしばしば “保身” を優先した情報周知をしてしまうのです。
本来説明すべき相手ではないところへ話が伝わったり、不要な情報まで拡散されてしまったり……。
その結果、本部が本来果たすべき “問題解決の動き” が伝わらないどころか、
逆に「本部ってこんなもの」と誤解されるような振る舞いばかりが表に出てしまっている。
――正直、こんな風に必要のない悪者扱いを受け続けることに、もう限界を感じています。
これからは、自分の仕事を淡々とこなすことにした
私が解決のために動いても、
その努力がいつも、上司の保身によって止められてしまうのなら――
もう、頑張っても意味がないのかもしれない。
そう思うようになってしまいました。
支店の人たちは、“現状が良くなるかもしれない” という期待を込めて、私に声を届けてくれたはずです。
でもその結果起こったのは状況の悪化でした。
それなら、私は何もしない方が良かったのかもしれない。
そう思わずにはいられませんでした。
これが初めてのことなら、次はもっと慎重にやろうと思えたかもしれません。
でも――
同じようなことは、何度も繰り返されてきたんです。
そのたびに伝え方を変え、慎重に慎重を重ねました。
それでも、私が丁寧に積み上げたことは、上司の一言で簡単に崩されてしまう。
それなら、もういいかな、と…。
支店の人たちにも、最初から期待を持たせないほうが、がっかりさせることもなく、結果的には悪化しないかもしれない。
限界を感じた私は、
「もう自分の役割以上のことはやらない」と決めました。
やるべき仕事を、淡々と、粛々と。
もし、その結果として上層部の期待がなくなるなら――それでも構いません。
だって、その上層部こそが、私の働きを “なかったこと” にしてしまうのですから。
でも、ここで終わりたくない。私がこれから選ぶこと
会社での役割に対しては「もういいや」と思ってしまった私ですが、事務員として働くことそのものに悲観的になっているわけではありません。
スキルアップも諦めてはいません。
むしろ今回のことで、
「どんなに工夫して努力しても報われないことはある」
「そういう職場は何をしても変わらないことが多い」
そんな現実を受け入れることで、
“自分の気持ちは自分で整理して乗り越えるしかない” ということを、あらためて実感しました。
だから私はこれから、会社よりも副業に向けたスキルアップに力を入れていこうと決めました。
実際、ブログの文章表現や構成の組み立ては、
会社での報告や資料づくりにも役立っています。
そして、副業の実績が積み上がれば、
いつかはそれを武器にして、もっと自分に合った職場へ転職することもできるかもしれません。
多分、事務員という職種自体をやめることはないと思います。
でも、“どこで、どんなスタンスで働くか” は自分で選べるようになりたい。
今のこの状況は、私にとっての転換期。
そう捉えることにしました。
悲観的にならなければ、どんなに悪い状況からも学べることがある。
人生、上手くいかないことの方が多いですしね。
この記事を書いたことで、私の中に一区切りがつきました。
今はまだあまり良い状況とは言えませんが、
自分を諦めなければ、この状態が続くことはない――そう信じています。
だから私は今の会社では淡々と業務をこなし、
水面下でスキルアップを目指していこうと思います。
こんな私の心の整理に、最後まで付き合ってくださってありがとうございました。
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