「営業事務ってキツそう…」「営業に振り回されて大変そう」
そんな理由で、事務職はやりたいけど “営業事務だけは避けたい” と思っていた時期が私にもありました。
でも実際に働いてみると、思っていた以上にやりがいも多く、「縁の下の力持ち」としてチームを支える面白さも感じられる仕事でした。
この記事では、営業事務として働く私の1日や、リアルな仕事内容・大変だったこと・必要なスキルなどを、実体験をもとにお話しします。
営業事務に対して少しでも不安がある方や、興味はあるけど自分にできるか不安…という方の参考になれば嬉しいです。
営業事務の仕事内容とは?サポート業務の実例付きで紹介
“営業の右腕”として動く|営業事務の役割とは?
営業事務は、営業の “右腕” として動くようなポジションです。
お客様とのやりとり、発注対応、見積書の作成、トラブル対応など、営業が外で動きやすくなるように、内側からサポートする役割を担っています。
一言で言えば、「営業の専属秘書」や「影のパートナー」。
裏方ではありますが、チームとして成果に関わる重要なポジションです。
では実際に、営業事務がどんな1日を過ごしているのか見ていきましょう。
営業事務の1日スケジュール|リアルな業務の流れを紹介
営業事務の仕事には、明確なスケジュールが決まっていないことが多いです。
お客様や営業からの依頼に合わせて、臨機応変に対応していくのが基本。

私が働いていた会社を例に、ざっくりと1日の流れをご紹介します。
8:15 | 出社・職場の軽い掃除 |
8:30 | 始業・メール確認(前日の注文や依頼の有無をチェック) |
8:45 | 前日対応しきれなかった注文や、朝確認した発注依頼を処理 |
9:30 | 当日注文が営業やお客様から入り始めるため、納期が短いものから優先して対応 |
12:00 | お昼休憩 |
13:00 | 午前中・お昼中に届いた新しい依頼や注文をメールで再確認 |
13:15 | 優先順位をつけて処理を進める |
15:00 | 休憩 |
15:10 | メーカーから届いた商品回答を確認し、営業やお客様に連絡 |
16:00 | 終業までに対応できる業務の整理・残りのタスクの調整 |
16:40 | 翌日への引き継ぎ準備・やり残しがないか最終確認 |
17:00 | 終業・退勤 |
この流れの中に、電話応対・来客対応・突発的な依頼などが随時入り込みます。
特に午後以降は予定通りにいかないことも多く、「気づいたらもう退勤時間!」なんてことも珍しくありません。
営業事務のやりがいと大変さ|現場で感じたリアルな声
私が営業事務として働く中でいちばんやりがいを感じたのは──やっぱり “感謝されること” でした。
言われたことをただこなすだけでなく、「どうすれば営業がスムーズに動けるか」「お客様がもっと快適に利用できるか」…といった視点で自分なりに考えて動くことで、営業やお客様から「ありがとう」の言葉をいただけることがあります。

小さなことかもしれませんが、その言葉が本当に励みになるんです
では逆に、営業事務の大変さは何かというと──
サポートする “営業さん次第で仕事のしやすさが大きく変わる” ことです。
自分では関係性を選べない中で、
- 事務職を軽く見ている人
- 一方的に仕事を丸投げしてくる人
- クレーム処理をすべて任せてくる人
…そういう営業さんに当たってしまうと本当に大変です。
実際、そういう方ほどお客様からのクレームが多く、こちらの対応も増える傾向がありました。
残念ながら、このあたりは自分の努力ではどうにもならないことも多くて…。
耐えすぎずに、上司に相談して担当を変えてもらったり、場合によっては転職も視野に入れる必要があるかもしれません。
営業事務に必要なスキル3選|未経験でも意識したい力
営業事務として働くうえで、特に意識しておきたいスキルは以下の3つです。
- Officeソフトの最低限基本操作
- コミュニケーション力と突発対応能力
- 臨機応変な対応力
1. Officeソフトの基本操作
営業事務では、ExcelやWord、メールソフトの使用は日常的です。
とくにExcelでの簡単な表計算や関数(SUM、IFなど)の基本は押さえておきたいところ。
「すごく高度なスキルが求められる」というよりは、効率よく処理するための “使いこなし力” が必要だと感じています。
2. 伝える・汲み取るコミュニケーション力
「コミュニケーション力」と聞くと、“誰とでも仲良く話せる力” のように思うかもしれませんが、営業事務においては少し違います。
大事なのは以下の2点です。
- 相手が何を求めているかを正しく理解する
- 自分の考えや状況を相手にきちんと伝える
営業担当やお客様と連携する中で、意図が伝わらなかったり、受け取り違いが起きたりすると、業務に支障が出るだけでなくトラブルになることも。
相手の立場や背景を想像しながら、誤解がないようにやりとりする力がとても大切です。
3. 突発対応にも落ち着いて対応できる力
営業事務の業務は、突発的な対応の連続です。
発注や問い合わせ、見積もり依頼などが一気に入ってくる日も多く、その都度、優先順位を判断して処理していく必要があります。
また、過去の対応や似た案件の知識を活かして「こうした方がスムーズでは?」と一歩先を考える提案力もあると信頼されやすくなります。

とはいえ、これらのスキルは最初から完璧でなくても大丈夫です
少しずつ経験を積みながら磨いていけるものなので、焦らずコツコツ取り組めばきっと大丈夫。
少しずつでいいんです。
ただ、毎日の業務スケジュールがある程度決まっていないと不安な方や、指示がきっちり明確でないと動きづらい方には、営業事務はややストレスが大きく感じられるかもしれません。
突発的な対応や、自分の判断で動く場面が多いのも、営業事務ならではの一面。
だからこそ、先ほどご紹介した “対応力” がとても大切になってくるんです。
営業事務は未経験でもできる?現場の実例からわかること
営業事務は、未経験からでも目指すことができる職種です。
実際に私が勤務していた会社にも、事務職がはじめてという方が数名いました。
なかには「Excelはほとんど触ったことがない」という状態からスタートした方もいましたが、2か月も経つころには、ある程度の業務を一人でこなせるようになっていました。
その方のすごかったところは以下の3点です。
- 分からないことを素直に質問する力
- 営業と積極的に関わっていく力
- 失敗を引きずらず切り替える力
Excelの知識や事務経験があまりなくても、現場で必要なスキルを吸収する力と、周囲と円滑にやりとりできる姿勢がとても印象的で、「社会人としての強みってこういうことなんだな」と感じたのをよく覚えています。
「未経験だから無理かも」と不安になる方も多いと思いますが、「素直さ」と「学ぶ姿勢」があれば、営業事務として成長できるチャンスは十分にあると私は思っています。
営業事務を目指す方へ|経験者からのリアルなアドバイス
営業事務は、事務職のなかでも比較的未経験からチャレンジしやすい職種です。
最近は事務職全体が人気で、応募時には経験者と競合することも少なくありません。
だからこそ「まずは営業事務から経験を積んでみる」という選択肢は、将来のキャリアを広げるうえでも十分アリだと思っています。
実際に働いてみないと分からないこともたくさんありますし、「やってみたら思っていたより向いていた」「違う職種が気になってきた」そんな風に働きながら自分の適性を見つけていくのもひとつの方法です。

迷っている今こそ、最初の一歩を踏み出すタイミングかもしれません!
焦らず、少しずつ。
あなたのペースで、理想の働き方を探していけますように。
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